「あれ。無い。落としちゃった。」 私がそれに気付いたのは、大学同期の新年会の会場へ向かう道中の事だった。つい先ほどまで、左耳に付いていたそれは、もうそこに無い。その日の京都は珍しく雪が積もっていた。バスを使うより、徒歩の方が早く移動が出来る…
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