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見聞きして考えた事を綴ってます。趣味です。

ダリア

関係各所からの話で聞いていた通り
私が京都に来るきっかけとなった人の元には
既に綺麗なお花が添えてあった
 
先日東京に行った際にその話を聞き
京都に戻ってから行こう行こうと思っていたのだが
タイミングを逃していた
 
昨日ふと思い立って
午前中に仕事を片付けて向かう事にした
何故か今日だろうと思ったのだ
そんな気持ちで花屋へ向かう
 
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花屋さんに仏花を見繕っていただいた
近くにあった花が綺麗だったので写真に収めた
後々お花関係の仕事をしている知人に何の花か聞くと「ダリアの一種」との事だ
花言葉はいろいろな諸説があるがここでは
「感謝」
としておきたい
 
本当はオレンジの花を入れたかったのだが
時期的にあまり無いとの事
残念
 
「お前がオレンジの服ばっかり着るから、俺のお気に入りの服着れへんやん。
 被りたくないやん、服って。」
と彼は大学のスタッフルームで本を読む私を見つける度に言う
そんな思い出がある
# 私が卒業した大学の学科は
# 研究室は無くてスタッフルームという場所があるのだった
 
 
この夏でお会いして10年になる
あの夏の出会いがなければ
私はここにいないだろう
 
 
+++
 
 
訃報を聞いたあの日
あまりにも突然の事で
仕事でおつかいを頼まれて移動していた私は
思わず足を止めてしまった
 
連絡をくれた2人からは
「君が一番同世代と繋がってるのだから、どうか関係者に伝えてくれ。」
と予め決められたようなメッセージが送られてくる
それはテキストで
それは電話越しの冷静な声で
 
「そんな大役...」と思いつつ
まずは確認のために直属のコースの先生に連絡を取る
...繋がらない......
会議中だろうなぁ
 
 
事が事だけに確認をとらないと動きたくなかった
文字情報でなく誰かの声を聞いて確認をする事で
自分の脳内を整理したかった
 
時間は過ぎていく
 
年度末最終日に受けた連絡
お通夜は新年度初日
本当にエイプリルフールだったら良かったのに
 
時間は過ぎていく
 
春先の年度が変わるタイミングだ
情報の伝達が遅いと
人によっては会社を休んで来るのが難しいかもしれない
 
時間は過ぎていく
 
助手さんと連絡が取れて確認が出来たタイミングで
私は自分の意思でコース全体に連絡した
後で「勝手にやるな」と怒られたとしても良いと思った
# 後にコース長とは連絡が取れて
# そのように報告をした
 
 
そんな行動をした事もあり
お通夜当日に
「連絡ありがとう。知れて良かった。」
SNSに投稿するのは間違ってる。ふざけるな。」
と各方面から散々言われた
 
→連絡はFBグループで行い、各代の代表に回してもらう。
 自分のタイムラインでも大学からの情報をシェアしていたが、
 軽率だったなと思い、罵声を浴びたその場で削除した。
 
 
怒涛の二日間を過ごした記憶がある
ただただ彼の死を受け入れて
自分なりに答えを出して前に進むしかない
そういった記憶だ
 
 
+++
 
結局昨日の内に行く事は出来ず
# 祇園祭ポケモンGOの影響で
# バスはいつも以上にのろのろ運行であった
 
機会を改め今朝方
墓前に手を合わせてきた
日が明るいとは言え
墓地をうろうろするのは少し怖い
 
もう二度と直接会話をすることは出来ないし
私は一生徒でしかなかったのだけれども
生きている内にこの人に会えて良かったなぁ
と手を合わせながら思う
 
 
私は
彼ほど
 
熱く
頑固で
照れ屋で
ロックンロールな
 
デザイナーを
教育者を
大人を
 
知らない
 
 
天国でもずっとデザインをしてるのでしょう
見つかったら「な〜んだ、クラかぁ〜?」とニヤリとするんだろうな
目に浮かんできて
なんだかこっちが笑ってしまった
 
私はなんだかいろんな感情が混じって
泣きながら笑顔で話をしていた
何故か目の前でニヤリと笑うその人の姿が見えてしまったので
「まぁ聞いてくださいよ」
とあの日のように会話をするように
 
 
気持ちの整理がついたので
そろそろ「かくかくしかじか」読めるかな
境遇は違うけれども何かのタイミングで思い出すかもしれない
と思って避けていた本である
何がきっかけとなって自分の中で爆発してしまうのかは自分にしか分からない
 
私は相変わらずそんな感じですよ
先生