「小さいことば」を捲る
通ってる鍼灸院の鍼灸師さんからお借りした。
以前に本屋をしている知人から「これはえぇよ。」とオススメされて、気になっていたのだ。
糸井さんの本は何冊か読んでいるし、ほぼ日もたまに見たり、twitterもフォローしてたり。でも、「小さいことば」シリーズを読むのは初めて。
1ページ毎に、
ドンッ、と大胆に置かれていたり、
テキストを少し分解した遊び心のある配置だったり、
写真と合わせて綴られていたり、
使われているフォントもバラバラだったり、
捲る度に様々な角度でたくさんアプローチをしてくる感覚がする。
「小さいことば」がスーッっといろんな表情で沁み渡ってくる。
時には、「もう一度さっきのことばを読み返そう」と思って後戻りしたり、ふいに「ここから読んでみようか」と思って大胆に開いたり。
読む度に糸井さんの言葉に励まされてるのだ。「芯があって響くな」、って。
最後に巻末をじっくり見る。
私は作品にどんな人や会社が関わってるのかを確認するのが好きで、
それこそ、映画のエンドロールをじっくり見てしまうタイプなのだけれども、
もちろん書籍もそういう見方をしてしまう。
著者やイラストレーターだけでなく、編集者、ブックデザイナー、印刷会社、いろんな人の力でこの本が出来上がっているのだ。
ブックデザインを手がけられた清水さんとは、何度かお仕事をしたり、飲んだ事があり、事務所にも遊びにいく間柄だったり。
そんな知り合いのお名前を見て、ニヤリとしてしまった。
人柄も知っているので、「さすがですね〜」という感嘆というか、安堵というか、こだわりを感じたというか。「あぁ、清水さんの本が読めて良かったな」、と。
2016年版もまた出るんだろうな。
読みやすくて、忘れた頃にまた手にとって、読み返したくなりそう。
シリーズだし集めてみようか。