9月の旅:金沢編
すっかり秋めいてきて良い気候だ...と思っていたら、冬が始まりそうだ。寒い。
そろそろ記憶が劣化してきてしまったので、忘れない内に旅のまとめ。
3編に分けて綴っていこうと思います。
はじめに
9月の頭に夏期休暇を使って、旅してきました。
今回は大学時代ぶりのバス長旅祭りで、いろんなところに足を運んでみました。
青春18きっぷで鈍行の旅もしたかったけど、時間と場所と旅費を考えてのバスでの長旅。
# だけど、帰りはさすがにめんどい+体調を考えて新幹線。
# 時間と体力をお金で買ってる感ありました...便利。。。
まとめていたら、、、
長文になってしまう→書いては消し→タイピングが進まない→ダラダラと放置
、、、悪循環。
一旦整理して、旅の内容をそれぞれの場所に分けて綴る事でようやくまとめ。
というわけで、今回は金沢編。
人生初めての北陸
大学時代のクラスメートに何人か北陸出身の子がいた。石川・富山・福井、北陸3県の出身者が揃っていた。
彼女達から話を聞く度に「良いなぁ。一度は行ってみたいなぁ。」と思う。
北陸には、今まで足を踏み入れた事が無かったのだ。
そんな大学4年間を過ごして、今の今まで行った事が無かったが、人生初めての石川県に行く事に。
今回タイミングが重なり、来年には地元・金沢に帰ってしまう年下末っ子気質ガールと巡る事になった。
今年も新しい県に足を踏み入れてしまった。長い人生の目標として、生きてる内に47都道府県制覇したいな、って思っている。改めて数えてみたけど、23都府県しか行ってないなぁ。道のりは長い。
発着はバスで
今回、私が他の場所も巡る事もあり、旅の行き帰りはバスで。
行きのバスの車窓から。海が見える。日本海の匂いだ。
8番ラーメンというお店。地元の学生の溜まり場らしい。
行かなかったけれど、トマトラーメンがすごく気になってしまう。強風だったからか、のぼりが地面にめり込んでいた。
金沢駅。新幹線が開通したため、昔より活気付いてるとのこと。
夜、夜行バスに乗る前に見た、ガラスのもてなしドーム。
外も中も金沢の工芸やデザインに溢れていて、品が良い駅でした。
海外の美術館みたい。
やっぱり21世紀美術館
金沢に来たからには!念願の21世紀美術館です。
これが見たかったんです。Orphe。
思っていたよりも展示スペースが狭かったけれど、光と映像の合わさり方が綺麗でした。
実際に履けて遊べると、楽しくどんなものかが分かったのだろうけど、展示期間やOrpheとはなんぞや、という事を一般の人にも分かってもらうためには、この見せ方が一番良いんだろうな、と考えてしまった。
# Orpheは、日常的に履くプロダクトでは無いだろうし、この場所の特性上、多い時には何百人もの人が訪れるだろう。
# 実際に履いてプレイするとなると、Orpheを毎日メンテナンスしなければならない。(推測)
# それに割く人件費を考えるとディスプレイと映像で見せた方が、展示側に取っても来場側に取っても、双方が良い形でOrpheというプロダクトを見れる事になるだろう、と考える。
# ただ、履いてプレイする事が、このプロダクトの一番の楽しさだと思うので、1日限定のイベントでも良いので、体験出来る場があれば良いなと思った。
後は企画展を廻り、念願のプールの底へ。
海外の観光客が多くて、日本かどうか分からない感じ。
光が差し込んで綺麗。
外にはカラーフィルム?のオブジェ。色が何層も重なっている。
初見では面白さを見出せなくて、どう楽しめば良いかな〜って思っていたら、影の色が重なりによってカラフルに変化していることに気づく。
色々、不思議な影の出来上がり。
ちなみに夜の姿。日中とは違い、ライトアップされた姿は、また違う印象を受ける。
番外編情報。
こちら、21世紀美術館近くの「あげは」さん。
行った時は並んで無かったけれど、普段は行列の出来る人気店。本当に美味しい海鮮定食が食べれました。
気さくでおしゃべりな店主さんの勢いに飲まれつつ、海鮮饅頭まで食べるのがオススメです。
兼六園はまだ夏だった
初・兼六園。
まだまだ暑くて、半袖で行動するのがちょうど良いぐらいの気候でした。
今後も9月はまだまだ夏模様なんだろう。
爽やかな緑と空の青さが心地よい場所でした。癒された。
素敵スポット尾張町巡り
同行ガールは尾張町出身。
尾張町は、金沢でもお洒落スポット!、という事で周辺を巡ることに。
前もって調べて、来たかったserif sさんへ。
金沢に住んでたら一日中居たい。
普段お目にかかれないタイポグラフィ本でいっぱい。お腹いっぱい。
泊まってはないけどHATCHiさんへ。
カフェとギャラリー、ショップが併設されていて、泊まらずとも楽しめる場。
地元の人が普段食べてる物をお土産にしたいな、と思って、stoockさんへ。
調味料ゲット出来てなかなか良かった。
少し足を伸ばして、オヨヨ書林さんへ。京都でいうとホホホ座、のような雰囲気?
定休日だったので入れなかったけど、But Not For Meさんも気になる。
何より、柳宗理記念デザイン研究所なるものがあって、無料で入れるという有り難さですよ...!
何点か実家で見かけた懐かしい物を見かけてなんだか嬉しかった。
尾張町だけで1日過ごせました。見所たくさん。
地元出身者と巡る地方
その土地を知っている人と巡るという事は、本やインターネットで知りえない、その人独自の思い出が加わる。
「昔、この公園でよく遊んでいた。」
「ここが溜まり場だった。」
「あそこは学校帰りに良くよってた。」
なんて話は、一人で巡ったり、その土地に由縁の無い何人かで巡ったところで知りえない。
一緒に巡る事で、その人の過去を共に旅をし、新しい思い出として上書きされる、していくような感覚になる。
地元のコミュニティでしか成り立たなかったものが、他の土地で知り合えた人達が関わってくる事によって、新しい何かに変換されていく。
そうして発展していったり、次が生まれるんだなぁ、と巡りながら思っていた。
私も以前、自分の生まれた街を、ふいに尋ねてきた京都の知人達に案内した事がある。
自分の懐かしい思い出を相手に開示する恥ずかしさもあったけれど、
田舎だけど、ここにしか無いものがあって、良いものだから知って喜んでくれると良いな、というワクワクした気持ちを持って、小一時間ほど案内した。
知人達は満足して、お土産を買って次の地に向かった。
今までそんな事をした事がなかったのだけれど、悪くないな、なんてニヤリとして家路につく。
金沢の自転車マークは、ママチャリにまたがってる。
橋から見える景色は、京都の鴨川を見ているようだ。
金沢の街を歩くと、どこか京都に似ている。
小京都と呼ばれる理由が分かる気がした。
金沢で働いている友人女子を同行ガールに紹介する。
来年以降、仲良く遊んでくれると良いな〜なんて。
見た事の無い物を見ていこう
「立ち飲み屋に行きましょう!」と言われて、地元の人で賑わう立ち飲み屋へ。
# 写真とは別の飲み屋だけれど、写真のお店は出来立てほやほやの素敵なクラフトビールのお店でした。
同行する彼女は、驚異的なコミュニケーション能力でサラリーマンとぐいぐい交流していく。
負けじと現地のサラリーマンもこっちに交流をはかる。
活気ある立ち飲み屋ってこんな感じだっけ。
久しぶり過ぎてあっぷあっぷしちゃう。
ちょっとゆっくりさせてくれ〜
…って気持ちで、ゆっくりとジンジャーエールを飲む。
そんな最中、私は、古着屋さんをやってるんですか?というようなサブカル風貌のお兄さん(以下Sさんとする)と喋る事になった。
膝下まである編み込みブーツ着こなす服装に目を惹かれてしまい興味本位で。
東北出身のSさんは、東京で販売員をやっている。
奇抜なファッションとは裏腹に、普段はスーツを着て、物を売っている。
Sさんは今回、地元で同じく販売員をやっているAさんと一緒に、男2人旅行に来ていた。地元からやってきたAさんと東京で合流して、北陸新幹線で金沢へ。
SさんとAさんの2人旅行は、Sさんが地元を出てから12年、1年に1度以上行っているらしい。
「幼馴染というか腐れ縁というか。地元で唯一、長く続いている関係なんだ。」
と嬉しそうに話すSさん。
「どうして、金沢に来たの?」
「今まで、金沢に行った事が無かったのが一番ですかね。
後、見れる内に見れる物を見ておきたかったので来ました。」
「それは俺達も一緒の考えかも。
地元にしろ、東京にしろ、自分の生活範囲は限られてしまうから、
見る物は同じになってしまう。でも、少しの時間とお金があれば、
見た事の無いものが見れるんだ。俺は何度か金沢に来てるけど、Aは初めて。
俺が良いと思った物をAにも見てもらいたくて。
だから、今回の2人旅行は金沢になったんだ。
見れる内に見れる物を見に行きたい、それは同じ考えだなぁ。」
奇抜な見た目とは裏腹に、芯のしっかりした人で、発言がいちいち素敵だった。
当初、この立ち飲み屋に来る予定は無かったけれど、来なければ出会えなかった人達だ。また、今までに自分が見た事の無い世界を知ってしまった。
旅って、こういう事なんだろう。
今回、金沢には2日間滞在していましたが、時の流れが穏やかで、空気も美味しくて、良質な時間を過ごしたなぁ、という印象でした。
初めての石川県は、とても良い。コンパクトで好きな街。
そして、今回一緒に同行して地元を案内してくれた彼女と、京都で出会えて仲良くなれてとても良かったなぁ、と。
沁み沁み思ってしまった金沢旅でした。
次回からは、彼女を訪ねて遊びに行く街になるのだけど、それはそれで長く続く楽しみが出来て素敵なことだなぁ、と思うのです。
===> 東京編に続く。