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kuraruk.blog

見聞きして考えた事を綴ってます。趣味です。

延々としたループ

近所にたまに通うご飯屋さんがあって。
家庭料理を提供してくれるそのお店は、一軒家の一階で営まれている。
職業柄、夜遅く帰宅する事が多く。料理をする気は無いのだけれども、どうしても暖かいご飯が食べたい時にフラッと行く事が多い。近所にある事は知っていたが、足を運ぶようになったのは、今年になってからの話だ。

50過ぎのおかみさんが切り盛りするお店は、
元・舞台女優であるおかみさん*1やら、たまに顔を出す元・レストランシェフの旦那さんがいて。二人の出会いは東京で、昔話も交えながら出てくるネタが豊富で会話していて面白い。家庭的な知恵だとか、これにこれを組み合わせると美味しいだとか、時短で料理するならこういうのが良いよ、とか。
料理の味は格別美味しいというわけではないのだけれど、気の置けない温かい場所だと思っている。

そんな、おかみさんと毎回話をしたいのだけれども、そういうわけにもいかない。
いつも私より先にいる常連の女性がいるのだ。仮にAさんとしよう。

 

Aさんは、その場所の関係でしか無いのだけれど、どうも苦手意識を持っていて。
毎回、大瓶のビールを数本空けて、おかみさんと呑んでいて、タバコを吹かしている。おかみさんも両方嗜む人なので、Aさんに付き合ってはいるのだけれど、二人の佇まいは明らかに違う。

私自身はタバコを吸わない*2のだけれど、タバコを吸う席には良く出入りしていたし、タバコミュニケーションというものがあるのも理解はしている。

その中でタバコを吸う人は二種類いるな、と勝手に思う。

「タバコがあるからこそ本音を言える人」
「タバコに依存している人」

タバコを吸う入りは、「カッコイイから」というのが主であると思うし、吸う理由は人それぞれなのだろうけれど、この二種は確実にいて、それはお酒にも同様の事が言えると思う。私個人としては、分類すると前者側の人間で。周りも前者側の人間が多く、助けてもらってるのも前者側の人だ。

自分が考えるその勝手な解釈からすると明らかに、おかみさんは前者で、Aさんは後者なのだ。

 

以前の日記

人生はサービス業だ、と説かれた事があった。
直接そう言われたわけではなく、その場に居合わせて、
そのように私は感じて、事が収まった後にそう説いた人に話して意見を求めた。

不満たらたらで愚痴っている女性よりも、
思考を巡らし、解決策を見出し、包み込む様な女性でありたい。
"人の振り見て我が振り直せ"、ではないけれど、愚痴をいう浴びせられる時間は多かれ少なかれしんどい。相手との関係性にもよるけれど。反省したい。

これは、また別の機会に綴りたい。

と綴った事があったのだけれど、この話の中で出てくるのは、この二人の事で。
説いたのは、おかみさんの事で、説かれた人はAさんである。

「愚痴を言うな」とは私は言えない。たまに吐きたくなる。
それでもAさんの話は毎回愚痴や不満がベースで、同じ事の繰り返しのように聞こえてしまって、延々としたループの中にいるような錯覚に陥ってしまう。
そしてその場に居合わせている自分もまた、その話を聞き、ループに引きずり込まれているような気分だ。
おかみさんが正せども、聞く耳を持たないというか、次のタイミングで忘れているだろうAさんは、自身でループを生み出している事実にまだ気付いていない。

Aさんは、私よりも年上なんだけれども、いつループから抜け出すタイミングを掴むんだろうか。周りを羨んでも、自身でハッと脳天を撃たれないと分からない事もあるし、変えようと何かをしているんだろうか。なんて思う。

 

じゃあ、この文章を書いた私自身は、「人のこと言えるんですか?」って話なんですが。私は、Aさんに苦手意識を持っているけれど、Aさんを見ながら、人のふり見て我がふり直している。

話の内容だとか、所作だとか、過去と今の自分に照らし合わせて、毎回反省して、「未来の自分は、こうしていこうか。」なんて、短期間の会話の中で妄想を巡らせている。

本当は、会話の中でそんな事をしているのは、失礼な事だ。
だけれども、Aさんとの会話は一瞬なんだけれども、時空が歪んだような感覚に陥って、そのような妄想も働いてしまう。*3

 

「話を面白くしろ」という事ではない。

現状を打破するための細やかな所作を、愚痴というマイナスなトーンで聴きたいのでは無く、少しでも生き生きとしたプラスのトーンで聴きたい。
ただ、それだけのように思う。

*1:小さな劇団の劇団員だったらしいが、それでも舞台に立つ女優には変わりない。

*2:自身の身体の耐性もあるけれど、身内を肺癌で亡くしているので、元々良いイメージが無い。

*3:「本当はおかみさんから舞台やら劇の話聴きたいなぁ」なんて毎回思っているのだけれど、良しとせぬ状況なので、毎回妄想を巡らせるしかないのだ。そういうこともある。世の中上手く行く方が稀だ。