モノクロームとカラフル
ボールペンを持つ。
気がつくと絵が出来上がる。
「下書きなしで、よくここまで描けるようになったなぁ」
と過去の自分と比べて感心してる。
ボールペン一発書きは迷いがないのだ。
ちまちまと直線を引き続ける事もまた楽しい。
心は無となる。これこそが無心なのか。
スキャナで取り込む。
白黒でも良いのだけれど。
さて、どうしようか。
お互いに反発し合わないように色を重ねてみる。
少しサイケデリックだなぁ。
左手に薬みたいなカプセルを持たせた意義が生まれてきた。
お遊びなので、ここでやめる。
メインの白黒のレイヤーを非表示にしてみる。
そこにはカラフルな世界が広がっている。
「これはこれで面白いなぁ」
と思う。
そして、それは日常でも一緒だ。
白黒の世界だとしても、視点を変えれば数多の色で世界は溢れている。
白黒だと感じているのは、自分の視点が狭くなっているからだ。
その視点を変えるのは、自分や他人の無理強いや助言ではない。
自身の「気づき」と「行動」だ。
無理強いや助言も「気づき」の一つでしかない。
「気づき」は自分の中で目から鱗のような状態が望ましい。
そして「気づく」だけでなく、「行動」をするという行為が何より大事なのだ。
動かなければ何も始まらない。
白いキャンバスに黒い線を引く。
その上から朱色で正す。
その所作が、空間が、平面が、行為が、美しいと思った。
だから、これらの色が一番好きなのだなぁ、とも思う。
数多の色を選ぶか。
自分だけの色を選ぶか。
それもまた自身の「気づき / モノクローム」と「行動 / カラフル」だ。