あの日の思い出を更新する
後日改めてまとめる事にするけれど、先ほどまで福岡県にいた。
街を訪れるのは、3度目。
前回、天神の呑み屋で「私、何で今ここにいるんですかね。」と教師となった裏ボスと引退してしまった編集長に慰められながら、楽しさ3割、悔しさとせつなさ7割という、なんとも言い難い気分でAM3:00まで飲んでいたんじゃなかろうか。
記憶がミックスされてるけれど、西鉄福岡を降りた瞬間に、「前回そうだったなぁ〜」って記憶が甦った。
異様に悔しかった。楽しさのベクトルをどこに置けば良いのか分からなかった。
どんな状況下であっても楽しさを見い出そうと生きていたのに、あの日は、あの時間は、暗闇の中に取り残されてしまった。その後もズルズルと引き摺って年の瀬を迎えた。
そんな2年前の12月だった。
さて今回は。
単なる観光目的で、日常の全てを忘れて、新しい物を取り入れていた。
メンバーは大学時代の恩師と後輩達と。未だに仲良き事は有り難い事だ。歴史が浅い分、何かを形作ろうとしていた私達は繋がる事に貪欲だったのかもしれない。
福岡は博多ぐらいしか知らなかったけれど、少し足を伸ばして柳川まで行った。
過去に行った土地と似通った風景が広がっている。思い出と重ねながら散歩をし、この街の情報を吸収していく。
似通ったあの街は、1人でも幼馴染とも行ったし、行けなかったチームのメンバーとも一緒に行った。
似通ったあの舟には、大学同期と一緒に行って、歌を聴くシチュエーションも似ていた。
過去の似ている物と照らし合わせて、あの日の思い出を振り返り、新しい物・状況として、自分の中に蓄積する。
振り返る事で過去は風化せず、また生き返る。過去は更新され続ける。消したいと思わなければ消える事など無い。
柳川から西鉄福岡まで戻る。駅に降り立った瞬間、軽やかな気分だった。
悔しかったあの日の駅は、そういう時もあったね、と囁いているようだった。
メンバーと分かれて、一人家路に着く中で、お礼のメッセージを送ろうと、messengerを立ち上げる。
恩師と過去にやりとりをした懐かしいメッセージがそこにあった。
自分の人生の総合演出は自分でするしかない。がしがし人生切り開いて行っちゃって下さい。常に新しいクララさんや皆に会えるの、これからもずっと楽しみです。また会いましょう!ありがとう!
こちらこそありがとうございました。まだまだだなぁ。更新していく人生にしよう。
だからまた前を向けるのだし、臆してはいけないんだと。
今はそう思う。