モノクロームとカラフル
ボールペンを持つ。
気がつくと絵が出来上がる。
「下書きなしで、よくここまで描けるようになったなぁ」
と過去の自分と比べて感心してる。
ボールペン一発書きは迷いがないのだ。
ちまちまと直線を引き続ける事もまた楽しい。
心は無となる。これこそが無心なのか。
スキャナで取り込む。
白黒でも良いのだけれど。
さて、どうしようか。
お互いに反発し合わないように色を重ねてみる。
少しサイケデリックだなぁ。
左手に薬みたいなカプセルを持たせた意義が生まれてきた。
お遊びなので、ここでやめる。
メインの白黒のレイヤーを非表示にしてみる。
そこにはカラフルな世界が広がっている。
「これはこれで面白いなぁ」
と思う。
そして、それは日常でも一緒だ。
白黒の世界だとしても、視点を変えれば数多の色で世界は溢れている。
白黒だと感じているのは、自分の視点が狭くなっているからだ。
その視点を変えるのは、自分や他人の無理強いや助言ではない。
自身の「気づき」と「行動」だ。
無理強いや助言も「気づき」の一つでしかない。
「気づき」は自分の中で目から鱗のような状態が望ましい。
そして「気づく」だけでなく、「行動」をするという行為が何より大事なのだ。
動かなければ何も始まらない。
白いキャンバスに黒い線を引く。
その上から朱色で正す。
その所作が、空間が、平面が、行為が、美しいと思った。
だから、これらの色が一番好きなのだなぁ、とも思う。
数多の色を選ぶか。
自分だけの色を選ぶか。
それもまた自身の「気づき / モノクローム」と「行動 / カラフル」だ。
🚲🌊
夢を見た。
最近よく、夢を見る。
その夢は、印象に残って、昼休みの時間帯に考えてみる事が多くなってきた。
13:00-14:00。眠たくなる一歩手前。
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自転車を漕いでいた。
いつもの小径ではなく、見知らぬロードバイクが相棒。
どこかとどこかがくっついたような、海岸通りを走る。
右手に見える海は、眩しく光る。
ほんのりとした潮の香り。きっと日本海だ。
なんだけど、こんなにも大きな橋や道路に、日本海ではお目にかかってない。
太平洋や瀬戸内の景色が混ざたような。そんな空間。
夢だとは気付かず、
ワクワクした目で、キラキラした世界を、自転車で漕ぐ。
分岐点に差し掛かった。
私は、左の道を進んだ。
前には誰かがいた。リードしている?並走?
漕ぐ。
違和感を覚える。
なんだろう。これ以上行くとダメらしい。直感がそう言う。
「違うなぁ。」
と声に出した瞬間、私はこの分岐点を、数回経験している事に気付いた。
「あれ、知ってるぞ。」
私は、あの分岐点を毎回、右の道に進んだのに、なぜ左なんだろうか、と。
ダッシュで戻る。
全力前進。
戻れ戻れ。
分岐点に戻る。
自転車のハンドルに項垂れ、改めて車体を見る。
それはいつもの小径の、年季が入った、少しボロボロの相棒。
「ん。何で戻ってきたん???」
顔を上げると恩師がいた。
「。。。さぁ〜。何ででしょうね。」
ニヤリと笑って、私はまたハンドルをきった。
出る杭を打ってるのも変幻自在させてるのも自分
一年前と同じ場所。同じような時期。
同じメンバーもいて、少し違う顔ぶれもいて。
同じなようで同じではない。
同じものなどない。
時が進めば変わる。
出てくるご飯もバリエーションが増える。美味しくなる。
髪も伸びる。容姿も変わる。
遊ぶ道具も増える。川に入るメンバーも違う。
同じ日は来ない。
同じ1日などない。
バイバイ、エンドレス。
杭を打つのも出すのも自分。
感傷に浸るくらいならば、楽しいカードをひける勘を信じていこう。
インサイダーになったら、ワタワタするんだ。導けるけど、バレたら素直にYESというしかない。正直者はこういう時に困る。
ならば、庶民として、自分なりの解を見つける方が、楽しい。試行錯誤を繰り返して見つけた方が。
風が吹く。
季節が混ぜこぜになる。
暑かった。四季がめちゃくちゃだ。
物語は続いていく。続けていく。
笑う方が断然楽しい。